尾崎豊のI LOVE YOUの歌詞の意味を考察して解説!許されない恋とは?

2018年9月24日

作詞教室、第5回目へ向けての課題は、

尾崎豊I LOVE YOU へのアンサーソングをJUJUが歌うと想定して書く

というものでした。

歌詞を書く前の準備をする

下調べしなくてはいけないのは、

1.JUJUの世界観・口調・リスナーのレベルなど

それに加えて、元曲のあるアンサーソングなので

2、I LOVE YOUのふわりや、何を伝えているのか
3、アンサーソングってどこまで前の歌を(歌詞)を引用するものなのか

この2点の要素が加わってくる課題です。

ABサビの構成(場面説明だったり感情だったりのブロック)は同じがベストなのでそこは考えなくて良いので楽ですね。

尾崎豊 ILOVEYOUの歌詞解説

では、今回の記事では、尾崎豊の I LOVE YOUを分析して私なりの解釈を説明します。

I LOVE YOU 今だけは悲しい歌 聞きたくないよ
I LOVE YOU 逃れ逃れ たどり着いた この部屋

何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで捨て猫みたい
この部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい
だからお前は子猫のような鳴き声で moon

きしむベッドの上で 優しさを持ち寄り
きつく躰 抱きしめ合えば
それからまた二人は 目を閉じるよ
悲しい 唱に愛がしらけて しまわぬように

この歌は中学生~高校生にかけて正に青春真っただ中の時に何度も聴いたし何度もカラオケで歌ったし今も歌詞を見ずに書けたくらい身体に沁みついている歌。

だけど歌詞の意味をちゃんと考えたのは初めてでした(苦笑) こんな内容だって知らなかったです。

言葉は頭に入っていたけど意味は頭に入っていなかったのでホニャララで歌える洋楽のような感覚だったわけです。

簡単に言えば、禁断の恋をしている二人が、排他的なモーテルで一夜を共にして、今この瞬間、この時間をまだ邪魔しないでほしい といった内容です。

この世界観は90年代前半くらいに野島伸司ドラマ(例:高校教師)等で流行った、今の言葉でいう厨二病的な要素が強い歌だったんだなと思いました。 映画だとパっと思い浮かぶのはテルマアンドルイーズとか?(別にレズという意味では無く) 後の失楽園であったり昼顔もそうなのかな?二つとも見た事ないけど。

どんな禁断の恋なのか

2人がどういう意味で「何もかも許された恋じゃない」のかは、歌詞だけでは特定が出来ません。 特定するだけ野暮ってもので、いろんな禁断の恋をしている人が共感をしたり、理由は分からないけど、世界からはみ出してしまった恋愛って二人だけの世界がグンと強調されるから何か素敵やんと世界に浸れれば良いのです。

ただ、これに対する詞を書くにあたり、この辺は自分なりに明確にしておいた方が良いのかなと思い推理してみます。

禁断の恋の組み合わせを考えると、
・先生と生徒
・親と子、兄と妹、姉と妹、等の近親相姦系
・逃走中の犯罪者と一般人、二人とも逃走中
・やくざ者とカタギ(不良とお嬢様)
・ヤクザの親分の娘と下っ端のチンピラ
・同性愛などのジェンダー系
・不倫(兄や親友の恋人なども)
・16歳未満だけど妊娠させた
・宗教の違い
・戦時中の敵国同士
・どちらかが元にいた世界に帰らないといけない等のファンタジー
・動物と人間

このくらいでしょうか。 ※ジェンダー系は時代背景を考えてまだあり得るかもという意味です。 まあ宗教以降は一応ですけど。

ヒントは、2番に出てくる「若すぎた二人」と、「今だけは悲しい歌聞きたくない」「おまえ」というフレーズです。 (逃れ逃れは本当に逃げてるとは限らない)

不倫や、先生と生徒と考えるのが一般的ですが、「若すぎた二人」というのがあまりバチっとハマらない気がするんですよね。 30歳、40歳になって冷静に考えれば学校の先生だって若いのですが、学生時代の「先生」って大人なんですよね。 16歳で結婚していたとしても16歳で結婚してる女性ってやっぱり「大人」に見えると思うんですよね。

だから、決して間違いでは無いけど個人的にはしっくりこないんです。

そうなると、あだち充の「みゆき」とかも流行ったし、兄・妹か姉・弟なんじゃないの? というのも成り立つのですが、歌的に成り立っても、個人的にはしっくりこない。せっかくそこは自由にしてくれているのだから別の方が良いという願望です。

逃走中に関しては、二人とも逃走中というのは二人の恋自体は禁断じゃないのでしっくりこないので、男がバイクを盗んだり夜の校舎窓ガラスを壊して回ったとかで、指名手配されて逃げてる身で、家にも帰れず、彼女が一緒についてきちゃったというのは案外しっくりきます。 これはアリ。

若いうちに妊娠させてしまったというのはドラマでもよくあって、その場合は親がとにかく引き裂こうとします。 だから例えば16歳同士の普通の恋愛だったとしてもそこに「もう、許されない恋」の要素が入ってきます。 女の子の方はそれでも「あなた無しじゃ生きていけないから」としがみついてるけど、男の方は女の子の事を想って別れを覚悟しているというシチュエーションも考えられますが、妊娠発覚した後にベッドきしませますかね?

親が許していない

前置きが長くなりましたが、個人的には「ヤクザ者とカタギ」をマイルドにした、不良とお嬢様という説が一番しっくりくるのではないかな?と思っています。

え、別に言うほど禁断じゃないじゃん?と思いしっくりこない人もいると思いますが、厨二病を患っているので、ちょっと「親があまり快く思っていない」というだけでも、

「あああああ!禁断の恋だああああ」「引き裂かれる恋・・」「イケナイ事をしてしまっている・・」

となってしまうのが厨二病ってやつなのです。

とんぼでヤクザ役だった長渕剛も言っていました「俺みたいなモンと一緒にいちゃいけねぇ」

これに憧れた男は多いのです。 とんぼは当時の田舎男子の憧れを詰めに詰め込んだ作品で、世間も共感した作品だと思っています。 ラストシーンはカッコよく死にたいのです。 何故か不意に刺されて死んでENDというドラマが量産されました。

厨二病には、「自分が特別だと思う」という要素があります。

勉強をしなくても何の努力をしなくても簡単にタバコを吸って不貞腐れるだけで社会からはみ出した特別な人間になれる、それが昭和の厨二病なのです。

そんな特別な俺が、優等生の女の子に惚れられたらビンビンですよ。「俺なんかと一緒にいちゃいけねぇぜ」くぅー言ってみたかった!! これですよ! これでやんすよ!

そこまで禁断ってわけでもないけど本人たちにしてみたら、多少の障害があった方が恋はより燃えるわけで、まるで「ヤクザ者とカタギ」くらいの勢いで燃え上がっちゃっていると考えるのが一番個人的にはリアルを感じるのでした。

それで言えば、兄の恋人であったり親友の恋人で、「許されない恋」「それ故に社会からはみ出してしまっている」というのが厨二病で世界に入っちゃってるというのもリアリティがありますが、いつかは引き裂かれる運命って思うかなー?そこだけは貫いてもいいんじゃないかな?っていう気もします。

似たような事件が現実であった

以前、似たようなシチュエーションの事件があったのを思い出しました。 16歳くらいの女の子が、18歳くらいの男の子の家に転がり込んで、親が警察に連絡。 法的に男の子が逮捕されたという事件です。

この二人は同意の元、二人の仲を引き裂こうとする大人から逃げていただけなんです。

警察のサイレンが鳴り響く街で、自宅からも逃げて古びたホテルでビクビクしながら過ごす夜。というシチュエーションなら単なる若い子同士の恋愛だとしても、許されない恋感がハンパ無いですよね。

同じように主人公は不良じゃなくても別に良いのかもしれない。 とにかく何が許されないのかというと、親が許していないというのが一番マイルドで良いのではないかと思うわけです。

セオリー結構無視してる

改めて見てみると、作詞教室で習ったセオリーは割と無視しています。

AメロからBメロにかけて

I  LOVE YOU 今だけは悲しい歌聞きたくないよ
I LOVE  YOU 逃れ逃れ辿り着いたこの部屋

何もかも許された恋じゃないから
二人はまるで捨て猫みたい
この部屋は落ち葉に埋もれた空き箱みたい
だからお前は子猫のような鳴き声で moon

セオリーでは、Aメロでは冒頭で今だけは悲しい歌を聞きたくない。

と感情を表現していて、Bメロで状況説明が入るので、Aメロの2行目は感情の方が望ましいし伝わりやすいと習いました。

また今回の教室ではまだ習っていませんが、同じ単語はなるべく使わないというのもセオリーの一つなので、この部屋の説明が2回あるし、悲しい歌(二回目は、何だかなーと思ったのか、唱に漢字を直している)も二回出てきているし、セオリー通りではありませんね。

サビは一番伝えたい事を伝えなくてはならない、感情を乗せるというのがセオリーですが、これもセオリー通りではありません。

「きしむベッド」という強烈なインパクトのあるワードだけが残り、後は状況を説明しています。 サビ頭で強烈なインパクトを残すのはセオリーですが、何かこれも狙ってそうなったわけでもないように感じます。

あれ?書いてて思いましたが、そもそも、Aメロ、Bメロ、サビという順番の概念を持ち込む事自体ががそもそもこの曲の場合は違うのかもしれません。

誰もが頭に浮かぶメロディー、フレーズは、Aメロの「I LOVE  YOU~ 今だけは悲しい歌聞きたくないよ」であり、これが正にタイトルであり一番伝えたい事であり、一番相手に伝えたい感情なのです。

プリンセスプリンセスの「M」も、サビ頭の英語よりもAメロの「いつもいっしょにいたかった、隣で笑ってたかった」の方が強烈ですもんね。

Aメロがサビよりもインパクトがあればそっちで一番伝えたい事・感情を持ってくるのはセオリーじゃないですか。なるほど。

二人は死んだのかもしれない

野島伸司ドラマ(例:高校教師)の世界観と似ていると書きましたが、このドラマのようにベッドの上で二人は心中してしまっているのかもしれません。

それから二人はまた 目を閉じるよ

悲しい唱に愛がしらけてしまわぬように

目を閉じるという事は、死ぬという表現とも取れます。

悲しい結末(唱)は聞きたくないから幸せな気持ちのまま目を閉じるというのは割としっくりきます。 歌の最後の締めでもあるので。 最近はあまり聞かなくなったけど、愛の心中はノスタルジーとして描かれる事が昔は多かったです。 この解釈が検索をしても見つからなかったのは意外でした。十分にあり得ます。

そう考えると、中二病だから大した事実じゃないのに盛り上がってるだけだろうというよりは、ガチで血のつながった兄弟とか非常にドラマチックな関係性とも解釈が出来ます。

まあ、本人の意図しない深読みの一つ程度だと考えていますが。 「また目を閉じる」って所が目を閉じて抱き合い、見つめ合い、そして手をつないで寝てしまえばその間は悲しい歌を聞かずにすむんだよ程度にとどめておく方が幸せですが野島伸司だったら確実にヤってましたね。

次回は女側の視線にどう立つか

記事が長くなったので次回は女側の目線にどう立つか? を考えてみます。